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私が小さい頃に住んでいた家の近くに牧場がありました。 横浜市内の、丘の上の小さな牧場です。 明治の頃からあり、居留地の外国人向けに牛乳を販売していたそうです。 我が家の二階の窓から牧場を眺めることができます。 天気の良いときは、牛たち(と言っても5、6頭くらい)はいつも草を食んでいました。 そう広くない牧場ですが、緑の中で牛たちも嬉しそうです。 その時に音楽が聴こえることがありました。 いつもビートルズ。 曲はいろいろでしたが、必ずビートルズの曲。 いろいろな曲をかけていましたが、小さかったので、とくに印象に残っているのが「オブラディ・オブラダ」。 この曲を聴くと、今でも条件反射のように牛の姿が頭に浮かんできます。 昔の話なので、今ほど騒音について意識が高くなかった時代です。 毎日、かなりの大音量でかけていました。 牛たちは、のんびりしていましたが、正直うるさいと感じていたんじゃないかと思います。 どうしてビートルズなのかと思いました。 ローリング・ストーンズではダメだったみたいです。 噂では、ビートルズの曲をかけると牛の乳量が増えるということでした。 ホントかな? よくモーツァルトの音楽を聴くと、免疫力が上がると言います。 以前、そんな本も出ていました。 モーツァルトは高い周波数の曲が多く、それが脳に影響し、自律神経を整えるということのようです。 モーツァルトの音楽には、1/fのゆらぎ効果もあるのだとか。 小川のせせらざ、波の音、風が揺らす葉ずれの音、虫の声、小鳥のさえずり。 これら自然のゆらぎは、すべて1/fのゆらぎです。 人間の生体リズムもこのゆらぎなので、共鳴、共振し合って、心地良さを感じるそうです。 牛にとってビートルズは乳量を増やすだけではなく、癒やしになっていたのかどうか。 牛たちに聞かないとわかりませんが、もし癒やしになっていたとしたら、私たち人間にとっても癒やしになるかもしれません。 ビートルズ、さすがです。 その後私は引っ越してしまいましたが、牧場主が亡くなったあと牧場もなくなってしまったと風の噂で聞きました。